私こじらせてるわー。とか思いながら深呼吸をしつつ、さらけ出す夜も悪くない。

幼稚園の頃の写真を見返すと、びっくりするくらい女の子っぽい服を着て写っている自分が居る。着せられてるなあって感じだ。


物心付いた頃から、服とかお洒落とかが大の苦手になってた。鏡はもはや見れなかった。
小学校のときに、初めて履いたジーパンが、とてもしっくりきてすぐに大好きになった。それからジーパンばかり履いてた。私に女の子らしい格好をさせたがった親は「買うんじゃなかった」と嘆いてた。

昔から好きなものが男の子っぽかったこともおり、〝女子っぽいもの〟を毛嫌いしてた。小学校高学年になると、女の子はませてくる。お小遣いでも手が届く100円ショップでマスカラやネイルを買い集め、少し背伸びをしたお洒落を楽しむ頃だ。私はどうしても付いていけず、友達が目を輝かせながらコスメ用品売り場を見ている姿を背に、四字熟語辞典などを読む可愛げのカケラもない女子だったっけ。

中学生、高校生になってもそれは変わらない。茶髪とピアスには憧れたけど、お化粧とかミニスカートとかそういったものにはまったく興味がなかった。ああ、そういやピアスも気が付けば開けないままだったなあ。

本当に興味がなかったのかもしれないし、今になって思うのは、一種の恥ずかしさや意地だったのかもなって。男の子っぽい自分が突然お化粧し始めたら周りに驚かれるし、何があったの?とかって聞かれるのがうっとおいしいなあって思ってのこともあったと思う。

大学に入って、地元から離れたこともありそういった態度も軟化して、10年ぶりにスカートを履いたり、少しは服に興味を持つようになった。今は、パンツよりスカートの方が好きなくらいだ。

ただ、みんなが夢中になってお洒落を吸収してた時期に本当にまったくそちらを見てなかったこともあって、まあまだまだ究極にダサいし、色んなことを知らないわけで。それが悔しい。
大学のときもなんだかんだ違うことにお金と時間を向けることの方が楽しくて、何もしなかったしなあ。大学時代に芋っこであることを恐れずにアパレルショップのアルバイトの門を叩いたらよかった、とは後悔の一つだ。

私がなんで今になってこうやってつらつらと語るのかというと、単純にカッコいいと思う人は皆お洒落だからだ。たとえば、夏木マリ。内面も勿論だけど、外見も超カッコいいじゃん。

あとはね、ダサいともうほんとすんごい悔しいことだらけだから嫌だ!ってのも大きい。なんかいい感じのお店とか、洒落た人の集まりに行ったときに、浮いた感じになってしまう、あのときの行き場のない淋しい気持ちよ。きっと、周りがどうこう思ってるってより、自分で勝手に「こんなダサい格好じゃ空間に馴染めない」「あの人たちとつるめない」って思ってるだけなんだけどね。

その他にも、過去に言われた悔しい言葉とか、どこかで耳にしてこれは他人事じゃないなとギクッとした言葉とか、色んな理由はあるのだけど、単純にcoolな大人になりたい!って気持ちが一番の燃料かな。


だから、遅咲きでもいいじゃん!なんて自分を震わせつつ、たくさん失敗しながら、実践していこうと思うよ。
変わらないことは楽だけど、ほんと格好悪いし惨めだから。


変わることを許そう。